いつからか、うちのベランダにあるお花。
”アマリリス” という名前らしい。
どうやら祖母が亡くなったあと、うちに来たという。
知らなかった。
おばあちゃんが手をかけ目をかけ、可愛がっていたんだとわかったら
なんだか急に愛おしくなってきた。
毎年、春に真っ赤な花を咲かせてくれる。
それも、しっかりと大きな、濃い赤を放った立派な姿。

いつも思う。
これより強い赤をほかで見ることがない。
小柄で温厚で、やさしいオーラを纏った祖母からはかけ離れている。
なんだか不思議な感じ。
この花を見るたびに、
可愛い子に話しかけるようにお水やりをしている祖母の姿を思い浮かべ、
やさしい気持ちに包まれる。
わたしにしてくれたように、
この花も祖母の愛を受け取った存在なんだと思ったら、
一層しあわせな気持ちで満たされる。
『愛は時空を越える』
って言葉は、日常ではあまりピンとこないものだったけれど、
意外と身近に潜んでるんだね。
ありがとう。
ずっとここで咲いてくれて。
これからもよろしくね♡
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